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 音の力

 音の大切さ

音の無い世界を思い浮かべてみてください。コミュニケーションは文字かジェスチャーによって 行われます。テレビはただ映像が流れるだけ。まるで静かな部屋でインターネットをしている かのような感覚が、人間の生活の全てだったとしたら・・・。それはとてもつまらなく、 淋しい世界であることでしょう。音は我々の生活にとって無くてはならない存在なのです。

 忘れられた音の大切さ

しかし、ツクールゲームにおいて、このことはしばしば忘れられてしまっています。 ゲームでも現実世界と同様に、音は重要な役割を持っていて、欠かすことのできない存在です。 従って、音のことをちゃんと意識した上でゲームを作らなければなりません。

ファミコンのゲームを思い出してみてください。 スーパーマリオ・・・あの音楽は今でも記憶に鮮明に残ってはいませんか?  制限時間が少なくなって曲テンポが上がった時、焦ってしまいませんでしたか?  もし、マリオにあの音楽が無かったらどうでしょう?  ファミコンはあそこまで人気が出たでしょうか?

時々音を消してゲームをされる方がいらっしゃるようですが、それはとてももったいない事です。 ゲームの半分も楽しめていないといっても過言ではありません。 学校や会社でゲームをしている等のやむを得ない場合を除いて、 ヘッドホンを利用するなどして、 なるべく音を聞きながらプレイする事をお勧めします。 それがゲームを100%楽しむ、100%楽しめるゲームを作る為のポイントです。

 音を意識したゲーム作りとは?

音を意識したゲーム作りとはいったいどのようにすればいいのでしょうか?  よくRPGの批評で「音楽が良い」というものを見かけますが、 ただ『素晴らしい音楽』を並べただけでは音を意識しているとは言えません。 音を意識した作り方とは『場面に応じた適切な音楽を流す』ことです。言葉で言うと簡単ですが、 実際にやってみると意外と難しいことに気付く事でしょう。なぜなら、簡単には 「どれが合っていて、どれが合っていないかわからない」からです。こればかりは、 実際にその場面で手当たり次第に音を流してみて、「これだ!」と思うものを見つけるしかありません。

音楽選びは結構奥が深く面白いものです。例えば『ギャグシーン』で『悲しい音楽』を 流してみると、それはただのギャグではなくて、何か普通のギャグとは違った意味深な場面 (言葉で表すのは難しいですが・・・)になります。コツはダンジョンにはダンジョンの曲を・・・ と先入観を持たない事です。ダンジョンであっても、戦闘曲や感動的な曲を流した方が良い場合もあります。 いろいろ試してみてください。
 

 音を意識して作る

場面ごとに適切な音楽を流すだけでも、プレイヤーの受ける印象は随分と違うものです。 音を上手く使うことで、感動的な場面はより感動的に、恐怖の場面ではより恐怖感を表現する 事ができるでしょう。普通の町の音楽から、主人公のセリフと同時に突然感動的な音楽に変わったときには、 思わず鳥肌が立ってしまうことも・・・ただ音楽が変わっただけなのに・・・です(^^;) また、楽しさと寂しさを足して2で割ったような雰囲気・・・なんて、 複雑なものも表現することができます。音を意識してより良いゲームを目指してください。


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