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 これが世界だっ!

 世界観を決める重要性

桃太郎のお話を知っていますか? おばあさんが川で洗濯をしていると、 上流から桃が流れてきて・・・というやつです。あれの世界観は『昔の日本』です。 これを『現代日本風』にしてみたらどうでしょう? そうなると、『川で洗濯』なんて あり得ないので、『川で空き缶拾いをしていると・・・』とでもしましょう。 上流から大きな桃が流れてきて・・・それを拾うおばあさん。とりあえず写真にとって、 テレビ局に電話をします。すると午後のニュースで紹介されて、おばあさんは有名人になりました。 めでたしめでたし!

その頃桃太郎は・・・腐った桃の中で静かに息を・・・って、それじゃあ話が進まないので、 桃から男の子が自らの力で生まれてきました。さらに大きく報道されるおばあさん・・・と桃太郎。 桃太郎は見る見る大きくなり、「腐った桃・・・じゃなくて、日本を建て直す為に、政治家になる」 と言い出しました(敵となる鬼がいないので、仕方が無い展開)桃太郎は猛勉強して約束どおり 政治家になりました。そして、天国にいる(!?)おばあさんに恩返しをしたのでした。 めでたしめでたし。

このように、全く同じ設定であっても、全く違うストーリーになってしまうほど、 世界観というものは重要な要素の1つです。これを決めずにRPGを作り始めることは、 目をつぶって猛獣狩りをするくらい危険なので、絶対にしないようにしましょう。 特に何の準備もなく作り始められる『RPGツクール』のユーザーは気をつけてください。

 世界観の種類

世界観は大きく『ファンタジー』『現代』『未来』『時代劇』にわけることができます。

  1. ファンタジー・・・中世の世界を舞台にしたものが多い。騎士や魔法使いが出てくる
  2. 現代・・・現代の世界を舞台にしたもの。電車やテレビが普通に出てくる
  3. 未来・・・未来の世界を舞台にしたもの。ロボットや見慣れない機械が出てくる
  4. 時代劇・・・昔の日本を舞台にしたもの。侍や忍者が出てくる

この中で最も割合が多いのは『ファンタジー』で、 RPGツクールのデフォルト画像は、この世界観で作ることを想定して作られています。 次に多いのが『未来』や『現代』もので、最も少ないのが『時代劇』となっています。 当然割合の少ないものを作った方が、注目される確率は高くなります。

 自分なりにアレンジする

どんな感じの世界観にするかを決めたら、次はそれを自分なりにアレンジします。 このアレンジの仕方によって、『あなたの世界』を表現することになります。 アレンジ方法は基本的に何でもありです。『時代劇風でも家に冷蔵庫はある』とか 『未来でも家は縦穴式だ』とか、あなたなりの世界を作ってください。 しかし、あまりめちゃくちゃにすると俗に言う『バカゲー』となってしまい、 シリアスなストーリーは描けなくなるので注意が必要です。 アレンジする時は、『なぜそうなっているのか』を良く考えましょう。

 まとめ

世界観は『植物を植える前の土』に相当する重要な部分です。 ここに種を植えて水をやって立派なRPGを作るわけです。 良い土のある場所にはちゃんと植物の芽が出ますが、悪い土では芽が出ません。 世界観設定をしっかりして、立派なRPGができあがるようにしましょう。 世界観が決まったら、いよいよお楽しみのストーリー作りです!


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