つくりえいと |
|
トップ 我流RPG制作論 言葉の力言葉の力
突然ですが、次のセリフを見て、
その言葉を発している人間をそれぞれイメージしてみてください。 言葉は年齢を表現する言葉は時代と共に変化するものです。従って、言葉の言い回しによって、 その人物の年齢を表現することができます。例としては「じゃ」 「おらん」「知らん」等を使うと年配の、 「じゃん」「ってか」「だし・・・」等を使用すると若い印象があります。 また、女性に於いては「しょう油だよね」とすると幼く、 「しょう油よね」とすると若干大人っぽい感じに、 「しょう油だわね」なんてすると更に年配になります。 また、「おしょうゆ」「しょう油」「醤油」と漢字の頻度を増やすだけでも、 ある程度年齢や性格をあらわすことができます。 言葉は個性を表現する
ゲーム上のセリフは、話している人物の名前が表示されなくても、
誰が話しているのかがわかるのが理想です。
しかし、それにはこの人ならこう言うだろうということをプレイヤーにわからせるような、
しっかりとしたキャラクター作りをする必要があります。
それができたら苦労はしない? そうです。その通りです。そこで、ちょっとした裏技を紹介します。
方法は簡単。キャラクターのセリフにちょっとした個性を織り交ぜてみるのです。
すると、あら不思議。簡単に一目で誰が話しているかわかるキャラクターができあがりました。
例として『目玉焼きに練乳をかけている人を見た時』という一般的な状況(どこがだ・・・)
に個性を織り交ぜてみます。 言葉は気持ちを表現する「そっか。君は、目玉焼きに塩をかけるんだ・・・」
このセリフを見て、セリフを発している人間のどのような心情が思い浮かびますでしょうか?
『寂しい』『悲しい』という心情が伝わったら拍手です。次に、このセリフをちょっと変えて・・・ 言葉は息を表現するキャラクターが生き生きとしているとは、どういうことでしょうか? 私は、それは「キャラクターの話す言葉が生きている」ということではないかと考えています。 その為には「制作者の言葉で話させるのではなく、キャラクターの言葉で話させる」 ことが必要だと思います。「北の村へ行ってみよう」とキャラクターに言わせたいとします。 しかし、そのままそれを言わせたのでは、生きたセリフとは言えません。 なぜならこれは制作者の言葉だからです。キャラクターの言葉にする為には、 そのキャラクターの「性格」「精神状態」「立場」を考える必要があります。「北の村へ・・・行こう」 「行ってみようぜ。北の村に」 「北の村へ行ってみませんか?」 「とっとと北の村へ行こうぜ」 「北の村へ行っちゃう? 行っちゃう?」←どんなキャラだ とするだけでかなり違います。 まとめ以上のように、言葉はとても強い力を持っています。 ちょっとしたセリフでも、何度も読み返して修正しましょう。 ちょっとしたセリフにもこだわるというこの小さい積み重ねが、 より魅力的なストーリーを作る大きな一歩ではないかと思います。 トップ 我流RPG制作論 言葉の力 |
|
(C)2001-2010 つくりえいと All rights reserved. |