ヘルプファイルを作成する

フリーソフトや市販ソフトをインストールしてみると、こんな形式のヘルプファイルが付属されていることがあります。

自分のゲームにも、こんなヘルプファイルを付けてみたいと思いませんか？　え～でも難しそう…そんなことはありません。環境さえ整えればWebページを作成するのと同じような感覚で、簡単に作ることができてしまうのです。

　作成環境の構築

ここではHelpDesignerというソフトを使います。まずは、下記のサイトからHelpDesignerとコンパイラ(※)をダウンロードしてください。

HelpDesigner[公式サイト／ベクター]
コンパイラ(hcrtf.exe)[マイクロソフトFTPサイト]

※コンパイラの方は、VBやVC++等の開発環境のセットに入っているようなので、そういうのをお持ちの方は、ここでダウンロードする必要はありません。

HelpDesignerの方は、lzh形式に圧縮されたファイルを解凍するだけでインストールは完了です。 helpdes.exeを実行すれば、すぐにHelpDesignerを起動することができます。問題はコンパイラ(hcwsetup.EXE)の方なんですね。こちらはexeファイルなので、通常ならば実行するだけでインストールが完了するのですが、環境によってちょっと問題が発生するかもしれません。

(注)hcwsetup.EXEが画像のようなエラーで強制終了してしまう方のみお読みください。

どうやら日本語ユーザー名を使っていると、「んなパス存在しねぇよ」と文句たれるみたいなんです(^^;) 確かに、ダイアログにあるようなパスは存在しません←ユーザ名化けてるし... では、彼が探しているファイルはどこにあるのかというと、私の環境(WindowsXP SP2)の場合は...

C:\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Temp

にありました。解決の手順を示しますね。

hcwsetup.EXEを実行する
エラーダイアログを出しっぱなしにしたままで(閉じてはいけません!)、 C:\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Temp\IXP000.TMP というフォルダを任意の場所にコピー＆ペーストする
エラーダイアログを閉じる
2でコピーしたフォルダにある_instpgm.exeを実行する
ウィザードに従ってインストール

これでコンパイラのインストールは完了です。後で必要になりますので、ちゃんとインストール場所は控えておいてくださいね。

２つのインストールが完了したら、HelpDesignerの環境設定を行います。 HelpDesignerを起動して、『表示→オプション』の全般タブにある使用するヘルプコンパイラと使用するヘルプワークショップに、先程インストールしたコンパイラとワークショップのフルパスを記入します。 (開発環境から持ってきた方は、そのフルパスを記入してください)

私の場合(何もいじらなければ同じはず)
C:\Program Files\Help Workshop\hcrtf.exe
C:\Program Files\Help Workshop\hcw.exe

お疲れ様でした。これで環境の構築はお終いです^^ ここまできたらもうヘルプファイルはできたも同然ですよ。適当に文字を書いて[F2]キーを押すだけです。

　ヘルプファイルの作成

HelpDesignerには、チュートリアル用のファイル(Trial.hdp)が用意されていますので、まずはそれを読み込んでみると良いでしょう。一通りの操作方法はそれで把握できてしまいます。

内容はほぼ普通のテキストですし、文字の装飾やら画像の挿入やらは、全てアイコンをクリックもしくは、右クリックでできてしまうので、初めての方でもそれほど苦労はしないはずです。 htmlエディタなんかを使っている方は、すぐに使いこなすことができるでしょう。

ヘルプファイル作成の流れとしては、次のような感じになります。

　ヘルプファイルの公開

ヘルプファイルを作成すると、いくつかファイルが作られます。このうち公開に必要なのは、xxx.hlpと xxx.cntです。これらをゲームデータに含めることで、ヘルプファイルを配布することができます。